服作りと一口に言っても、たくさんの工程があります。例えば美味しい料理が完成するまでには、野菜やレシピについて勉強します。また、盛り付けや調理道具に至るまで、幅広い知識と技術を導入して料理は完成します。服作りも一緒です。
みなさんと一緒にもっと情報や経験を共有し、これからの新しいアパレルの姿を考えていけたらいいなぁ、そんなサイトがあってもいいなぁという思いから、このページは作られました。
服作りのロードマップ
私の独断と偏見による「自分でデザインした服を、一人ですべて作れるようになるまでの(完成度の高さも含めた)ロードマップ」です。
なぜこんなロードマップを?と思うかもしれません。「こんな大まかなイメージを、誰か教えてくれたらよかったのになぁ」と私自身が思ったことがきっかけです。
順番は特になし、出来るところからやってみる
洋裁初心者だった私も同じです。私たちがまずできることは、とにかく手を動かして、服づくりに慣れることから始めましょう。はじめから上手に縫えたらいいのですが、縫製を仕事にしていない人以外、初心者程度の私たちは、あまり期待はしない方がいいでしょう。
服作りを勉強していくにあたって、大事なポイントがあります。それは、
「高い完成度を目指さないこと」です。60点で合格!そんな気持ちで行きましょう。
ある程度、洋裁の経験値が上がっていけば、完成度もそのうち上がってきます。100点を目指して作ろうとすると、つまづく場面でそれ以上先に進めなくなり、結局洋裁って難しい!とあきらめてしまうことになりかねません。多少ガタガタしていたり、寸法が合わなくなってしまっても、それでもいいんです。はじめのうちは、あまり小さなことは気にせず作っていきましょう。
まずは作りたいものを作ってみるところから始めてみましょう。お子様がいる人はお子様の服を作るのがおススメです。大人服に比べて生地量が少なく、縫う長さも短いので、短時間で完成させることができます。
→子供服のおススメ本
服作りをする上で、もうひとつ大事なポイントがあります。
それは、「完成させること」です。
なかなか思うように作れないとき、私たちは途中で作るのをやめてしまいたくなります。どうせ完成しても無駄な作品になるんだから、とあきらめてしまいますが、ぜひ完成するまで作ってみましょう。
私の経験談にはなりますが、途中で作るのをあきらめた服は、何が原因だったか、今度はどこを注意して作ればよかったのか、というのがあまり印象に残らないのです。しかし、ダメだとわかっていても最後まで頑張って完成させた作品には、自分の経験値が刻み込まれます。そのせいか、「あの服で失敗したこと」をよく覚えていて、同じ失敗を繰り返さないようになります。
布に慣れる/ミシンに慣れる
この二つは、何を言いたいのかというと「ミシンでいろんなを縫いましょう」ということです。
服を作る際は、初心者であれば始めはシーチングやローンなどが縫い易くおススメです。
ただ、いつも縫い易いからと同じ素材ばかりを縫っていると、いつまでたってもそれ以上の上達は出来ません。小物でもいいので、いろんな素材を縫ってみましょう。そうしているうちに、素材によってのミシンの扱い方も分かってきます。もちろん、完成度は60点で合格です。
平面製図とDraping(立体裁断)は両方必要
平面製図は方法がいくつかあります。有名なところでは文化式、ドレメ式、アミコ式、etc.いろんな方法があるようですが、どの方法が正解ということはありません。自分のやりやすい方法で勉強してみましょう。専門学校に行く時間や余裕がない人は、通信教育もあります。実際に、私は文化服装学院の通信教育で平面製図を学び、無事終了しました。ただ、パターンメーキング検定の製図問題ではアミコ式で挑んでいます。
パターンメーキング検定では、どんな方法で製図を行ってもよいことになっています。答えは一つでも、そこに行きつくまでの考え方は自由。まるで数学のようで、この検定の自由さに私はとても魅力を感じます。手法は問わず、与えられたデザインのパターンが出来ればOKです。
私のパターンメーキング検定実技試験の体験談コラムも掲載中
平面製図だけが出来ればOKというわけではなく、同時進行で勉強していきたいのがDrapingです。実際の布の動きはかならず平面製図に役立ちます。実際に、平面製図であっても頭ではDrapingしていることは多くあります。立体と平面を行ったり来たりしているイメージで、パターンは作られます。
本当にパターンを学ぶときは、同じデザインのものを、平面製図で作った場合とDrapingで作った場合との両方からアプローチして学びます。
Drapingについてのおススメの本やYoutube動画はこちらから↓
イメージ通りの形を作るって大変!
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今の自分のレベルを「知る」ことで、次に何をすればいいのかがわかる。
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自分の服ばかり縫っていませんか?人の服を縫うことは、手加減できません。服の完成度を高めるために、一歩踏み出そう!
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