「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」…んー長いです。もう名前聞いただけで、あ、もう私は知るのをやめます…と耳を塞ぎたくなります。が、ちょっと今回は無視できないばかりか、頭の片隅でもいいので覚えておいて欲しい内容になっています。
24年6月からこれは法律違反になってしまいますので、内容を共有して、みんなで気を付けていきましょう!
「化学物質、ちょっと考えません?」な法律
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」縮めて、「化審法」といいます。
体や環境に悪いよねコレ、というものを使っていくのをやめていきましょうという約束を、世界中の人たちと話し合っているわけです。日本も23年11月に、そうですねこれはやめた方がいいですね、ということで24年6月から禁止したものがあります。
それが今回の主役「PFHxS」
はい?…なんて読むのでしょうね。理系の私でも近寄りがたいです。
これは、フッ素化合物の一種です。フッ素化合物というのは、とんでもなく種類が多いようで、詳しく気になる方は別途調べてみてください。このブログでは、この化学物質自体についてはあまり触れません。
「PFHxS」という物質、「撥水加工」された生地に使用されていることがあります。日本の生地というよりは、海外の生地に使われていることがあります。
ですので、撥水加工が施された生地を輸入するときは、該当する物質が含まれているかどうかを確認するようにしましょう。詳しい内容は下の概要欄にHPを記載しましたので、のぞいてみて下さい。
個人ビジネスで注意!
アパレル業界で働いていて良かったと思うのは、こういった情報が自動で耳に入ってくることでしょうか。有難いです。
今は個人で海外と取引をする時代です。法律なので「知らなかった」では済まされません。
今回の法律は、海外から生地を輸入する人は特に注意して欲しい内容です。日本と海外では法律に該当する範囲がいろいろと違うので、個人で取引している人は注意しましょう!
日本は海外に比べて規制は緩め
化学物質について、食品は口にするものですから、みなさん気を使う方は多いでしょう。今は「化学物質、無添加!」という謳い文句の商品もたくさん出てきています。
一方で衣服については、みなさんどうでしょうか?
「合繊繊維」なのか「天然繊維」なのか、を気にする人はよく見かけます。が、化学物質を使っているのかどうか、はあまり気にしません。それもそのはず、食品と違って「成分表示」という「義務」がないのですから、消費者は知る由もないのです。
ですが、食品と同じように「衣服」にも化学物質はたくさん使われています。私自身、この分野はまだまだ勉強不足なので、これから勉強した内容はブログにアップできればと思います。ただ、何でもバランスなので、やりすぎない程度に、とは思っていますが…。
日本はこの化学物質について、衣服でも規制が緩いようです。米国や欧州では、規制対象が拡大していく一方で、日本はまだほんの一部を規制しているにすぎません。情報を知っているか知っていないかで、衣服でも健康を損ねるかもしれないと思うと気が思いやられます。
自分の身は自分で守る
私は服の事業をするとき、はじめに4つの理念をつくりました。
そのひとつが「健康的であること」です。
健康は食事運動だけではありません。衣服についても、しっかり勉強をして健康的であることを意識すれば、よりよい人生を送れます。
また、健康は人間だけではありません。地球も健康でなければ私たちはそもそも生きていけません。地球の健康を願い、自分たちの健康を願う、そういった思いでこれからのアパレルは変わっていく必要があると筆者は感じています。
話が脱線してしまいましたが、今回の規制の件で、衣服で健康も考えていこっかな、と思えるきっかけになったら嬉しいです。
そして、関係者の方は法律違反にならないよう注意してやっていきましょう!
ASUKATAでは、「なんで?」「どうして?」を大切に、独学から出発したいろいろな考え方をブログで紹介しています。答えはひとつじゃない、いろいろな方向から考えてみましょう!ではまた。
参考HP