㊸独学からアパレル業界で働く

これは私の体験談として聞いてください。

実は数か月ほど前、アパレル業界に就職しました。ただ、自分の事業もあるので週3のパートです。私はアパレル業界で働いた経験は一切なく、7年ほど子育てしながら独学で洋裁を勉強していました。そんな状況の私に業界で働くチャンスをくださった今の会社には、本当に感謝しています。まだ全然業界のことはわかっていないですが、業界で働いてみたい人に向けて、何かのお役に立てれば幸いです。さて、働くまでに至った経緯を紹介します。

「35歳まで」の約束

自分を知らない

「35歳になるまでに、会社員と同じくらいの稼ぎがなければ、就職する」

これは、35歳になる3年ほど前に立てた「自分との約束」でした。

余談ですが、私は結婚するときも25歳で結婚すると自分に約束をしていました。大学生くらいに決めましたが、意外と25歳になってみると「ちょっと早いかなぁ?」という気もしていたのを覚えています。ですが自分との約束でしたので、24歳に結婚に向けて動き出して自分に約束した通り25歳で結婚しました。このことを周りに言うとびっくりされますが…。

それからもう一度、自分と約束をしたのです。34歳と10か月を目前にしたときです。「約束」の時に近づいていることを悟りました。裏切るわけにはいきません。

現状、以前働いていた会社員ほどの収入はない。どうあがいたって、あと2か月ちょっとでは間に合わない。…わかった、働いて業界の勉強をしよう。今からたった数か月前、私は約束を果たすために就活をすることにしたのです。2024年2月のことでした。

求人が、少ない?

求人案内@photoAC

@photoAC

ネットで検索をしながら、仕事を探しました。実は以前から、アパレル系の求人をちらっと検索していましたが、未経験での求人はなかなかないもんだなぁと思ったことがあります。当時はショックを受けました。

ですが今回はなんと「未経験OK」のお仕事をふたつも発見できました。今回未経験でできる職種は「生産管理」というお仕事。んー、服を作るのとは違いそう、でも業界に入らなければ業界のことはわからない。とにかくどんなことでもいいから一回応募してみようっかな。

私は即決し、応募ボタンをクリックしました。

経歴書…?

履歴書@photoAC

@photoAC

ネットで応募したのち、面接をすることになりました。新卒採用以来の就職活動です。自分が10年間でやってきたことを、経歴書に書き溜めます。

・理系学部の4年生大学を卒業

・医療法人本部で経理財務を担当

・結婚出産後、病院で医療クラーク、秘書、総務業務を担当

書き溜めながら、まったくアパレルに関係のない文字が並ぶことに我ながらショックを隠し切れません。こんな経歴でとってくれるのか、そんな不安ばかりが頭をよぎりました。独学で洋裁を学び、資格などを取得したことも書きました。

なぞの経歴。生産管理という道でアパレル業界へ

春の服@photoAC

@photoAC

こんな謎めいた経歴でしたが、今まで独学でやってきたこと、イベントやオーダーで作ってきた服の数量や写真、とにかくすべてを伝えました。歳も34歳、若くない転職活動は、ちょっとドキドキしました。「情熱だけで何とかなるのかわからないけど、もう向こうの判断次第、ダメだったらしょうがないか」と意外とリラックスしながら面接は終わりました。

「イメージするアパレルの仕事とは違うかもしれないけど、大丈夫?」

こんな質問を他のアパレル企業さんにも聞かれました。イメージと違ってやめてしまう人が多いのでしょうか?私は業界のことを全く知らない状態でしたので、想像は全く出来ていないので何とも言えません。と正直に答えました。

個人経営でデザイン・パタンナーか?または中小企業で生産管理か?

実は他にも、知り合いの紹介で個人経営のデザイン・縫製スタッフとして面接をして内定をいただいていました。ですが、結果的にこちらはお断りすることにしました。経験を積むのにはとてもありがたかったのですが、もう少し大きな会社でアパレル業界というものを見てみたいと考えたからです。ですが、個人経営のオーナーさんと面接で2時間も話しが弾み、大変楽しく、いい経験ができました。

約束通り…就職しました

就職してまだ2か月ちょっと。週3回なのでまだそんなに業界のしくみを把握しきれていないですが、わかったことが出てきたらブログでお伝えしていきたいと思っています。もちろん、会社についてではなくて、業界全体についてのことです。

専門学校という名の通行パス

結果的には、独学で就職することはできましたが、正直専門学校などに行っていると違うのだろうな、と感じます。就職先では、周りで働いている人は専門学校や専門大学を卒業している人ばかりでした。

ただ、専門学校の人は専門学校なりに思うことはあるとは思います。今通っている人がこれを読んでくれているなら、ぜひその強みを生かして仕事が出来たら最高ですね!一般大学でも、出来ないことはない!それは私が体験談から保証します。

理系の洋裁ASUKATAでは、「なんで?」「どうして?」を大切に、独学から出発したいろいろな考え方をブログで紹介しています。答えはひとつじゃない、いろいろな方向から考えてみましょう!ではまた。

PAGE TOP