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時間配分なしには、良いパフォーマンスは出来ない
パターンメーキング検定実技試験の時間は、3時間30分(210分)です。
この時間、余裕じゃない?と思った方は、猛特訓が必要です。この時間でトワルを完成させパターンを引くことは、対策を何もせずに完成できる時間ではありません。
時間配分を決めずに取り掛かかれば、大変なことが待っています。順調に進んでいるのかわからない状況は不安を呼び込みます。ときに、不安はパニックさえ呼び起こしてしまうので、なるべく不安要素を取り除いておく必要があるのです。また不安状態を取り除かなければ、よいパフォーマンスはできません。
合格をするためには、出来る限り、不安を取り除くための策を講じることが大事です。
私の場合(ドレーピング)の時間配分は、以下のように決めていました。
当時のノートに記載されていたのを書き出しました。何度も各工程の時間を測り、この目安タイムを作ったものです。ですが、これは人によって多少の違いはあるかと思います。あくまで参考程度にしてみてください。
時間配分でわかった、思いのほか時間がかかる工程
目安タイムを作ってみて、意外と時間のかかる工程があることに気づきます。
「写し」と「トワルの組み立て」です。
これらの工程だけで、1時間40分(100分)が必要になります。試験のほぼ半分の時間です。思っていたよりも、びっくりしませんか??
そして目安をみてもわかる通り、時間通りにうまくいったとしても、余分な時間を生み出せるのは10分が限界。言い換えれば、それぞれの工程のどこかで少しでもつまづけば、あっという間に制限時間をオーバーしてしまうということがわかります。なんて恐ろしい試験なんでしょう!
完成しなかったらその場で不合格確定
体験談でも書きましたが、私の隣で試験をしていた人は袖が間に合わずトワルが不完全な状態でした。試験終了後、試験官に「不合格だね」と言われていたのを覚えています。(なんて厳しいんだろう。。)
重要なのは、時間内にとにかく完成させること。
実技は60点以上で合格です。査定は原点方式、少し出来ていないところがあっても大丈夫です。完成をさせることがまず第一目標です。
(番外編)袖のくせとりは必要?
ちなみに、試験で袖をくせとりをする人としない人がいるかもしれません。私の場合は、組み立ての時間にくせとりの時間を考慮しています。(私のくせとりの技術はさておき…)
袖がくせとりされていると、出来上がりが綺麗に前ぶれした袖になり、見た目が非常に美しいです。
しわがなく綺麗に着せ付けが出来ているだけで、採点者の印象は変わります。
PM検定のHPでは、合格の出来上がり写真が掲載されていますので、参考にしてみてください。同じくらいのキレイさを求めましょう。早くきれいに作るには時間配分が大事です。時間配分を意識することで、スピード・正確さが向上するからです。
時間配分を決めて取り掛かってみましょう!
パターンメーキング検定2級、筆者のドタバタ体験記はこちら
→ 実技試験(体験記①決意する・体験記②猛勉強する・体験記③試験の日)
→ 筆記試験(体験記④会場を間違える)