⑯独学でパターンメーキング検定-「ドタバタ体験記」実技編②

PM検定体験記③
PM検定体験記③

※はじめに※

この体験記②を読み進めるにあたり、あらかじめおことわりしておきたいことがあります。初めて受験をしたこの年、私は残念ながら合格することはできませんでした。こんな人もいるのだから、私もやってみようかな、そう思って読み進めていただけると嬉しいです。(ちなみにその後再受験し、無事合格しました。)

前回(体験記①「独学でパターンメーキング検定を受験する」)

私が受験を決意したのは、なんと3週間前。さて、独学でどうやって試験本番を迎えたらいいのだろうと、焦りばかりの日々が続きます。

とりあえず本を漁ってみた

とにかく本で調べよう!私は急いで本屋へ行き、またAmazonでも調べました。

本を漁って思ったのが「ドレーピングの本が少ない」ということ。そもそも専門書なので、小さな本屋ではほとんど扱っていません。大きな本屋さんに行き、やっと見つけたのが「ドレーピング完全講習本」「パターンメーキング技術検定試験2級ガイドブック」の2冊でした。

Karolyn Kiiselさんの「ドレーピング完全講習本」について解説した記事はこちら

私はこの2冊の本を読みながらドレーピングを試みました。写真はたくさん載っていて、参考にできる内容も多々ありますが、動きがまるでわかりません。私は本と同時に、Youtube動画も調べることにしました。

Youtube動画で調べるも・・・

当時の日本(といってもたった数年前)では、「ドレーピング」でYoutube動画を調べてもなかなか思うような動画がありません。そもそも日本では、平面製図でパターンを作る人が多いようなのです。

本当にこんな状況で出来るのだろうか、ただただ不安と焦りだけがつのりました。しかし、時間のない中ではそんなことを考えている余裕さえありません。今度はドレーピングを英語表記「Draping」で調べます。すると、それらしき動画がたくさん出てきたのです!

しかし残念なことに、ジャケットのドレーピングをしている動画は、これまたほとんどありません。ドレーピングは、そんなに閉ざされた世界なのだろうか・・・?いろんな動画に飛んでは調べていき、何語かわからない動画をたくさん見ました。そこで、ようやくある動画を発見します。

その動画は「Elena Ryleevaさん」というモデリストさんがDrapingを紹介しているもの。念願のジャケットドレーピングが紹介されているのを発見した私は、藁にもすがる思いで、私はこの動画をひたすら見ました。そして先ほどの本2冊を片手に、私の特訓がスタートしました…!

Drapingで私がYoutube動画の師匠にしている「Elenaさん」。試験では参考にならないかもしれませんが、「Dior」さんのDraping動画もおススメです。

百閒は一見に如かずとはこのこと。プロのDrapingを見れば、自分も似たような手つきになれる気がします!Drapingについての紹介は【Drapingページ】にてご紹介しています。

練習に明け暮れる日々

私は生地屋さんで布を大量に買い込んで帰りました。

やっと練習!そう思ったのもつかの間、ドレーピングというのは、始めに地の目を通さなくてはいけません!1度の練習で2m程度の生地をアイロンがけするのは、地味ですが慣れない私にとっては苦痛でした。何が苦痛かって、地の目の通し方がわからないのですから。当時はだれも頼る人がいなかったので、それさえも調べながら、自分で考えながら、地の目を何とか通していたのを覚えています。いろんな地の目の通し方があるかと思いますが、今私がやっている方法は、この試験から2年後に知り合った先生に教えていただきました。

instagramショート動画で紹介「地の目を引く」

Instagram

私は何とか地の目を通し、今度はひたすら動画を見ながらDrapingをしてみます。動画は日本語ではないので言葉は理解できませんが、とにかく「見よう見まね」でやりました。私に与えられた期間は3週間。それは必死でした。

当時子供も幼児でしたので、家事育児をしながらの練習です。一日のうちまとまった時間ではできませんでしたが、隙間時間を見つけてはすべて練習時間にあてました。

やりすぎて背中を痛める

腰痛

突如3週間の猛特訓を始めたせいで、普段使い慣れていない筋肉を使ったのでしょう、しばらくして体を壊しました。突如、背中が痛み始めたのです!私は練習のせいだとは気づかず、何かの病気にかかってしまったのかと思っていました。ただ、時間がないので病院に行くのは後回しにし、痛みをこらえながら練習の日々は続きました。(後日、試験が終わったら治っていきました。…そこで短期間の猛練習のせいなのだと判明。)

いよいよ試験…

今思い出しても、ドタバタの日だったのを覚えています。

筆記試験での体験記はこちら→(体験記④会場を間違えるアクシデントから合格までの奇跡

PAGE TOP