⑮独学でパターンメーキング検定-「ドタバタ体験記」実技編①

PM検定体験記①

※この体験記①は、以前アメブロで掲載していたものを編集再度掲載したものです※

そんな無謀なことをする人がいるのかと思った人がいるかもしれません。「井の中の蛙大海を知らず」とは、まさに私のこと。。。

何も考えずに、とりあえず申し込んでみた当時

私が立体裁断を独学で勉強することになったのは、あることがきっかけでした。

それは、パターンメーキング検定の受験です。

知識を深めるために、また客観的に自分のレベルを知るために2年前、当時の私が申し込んだのです。なかば、自分のなかに、別のマネージャーがいると考え、自分をマネージメントするつもりで申し込んだことを覚えています。

申し込めば、彼女は(私自身ですが)やるだろう、そう思っていました。

直前まで受験勉強をまったくやらなかった

淡い期待は長い時間をかけて崩れていきます。私自身のマネージメントはうまくはいきませんでした。

パターンメーキング検定では、筆記試験と実技試験があります。実技では、ジャケットの製作を行います。内容を簡単に言えば、ジャケットの型紙を作り、ジャケットのトワルを半身作るというものです。それも3時間半という時間で!

方法は、平面製図または立体裁断を選ぶことができるのですが、私ははじめのうち、平面製図にしようと思っていました。

しかし、まったくやる気がわいてきません。人間予定があればそれなりにやるだろうと、私は他人事のようにこれを申し込んだのですから、当然と言えば当然かもしれません。とにかく、心と行動が全く一致していなかったので、うだうだと時は過ぎていきました。

間に合わない

独学は心細くて、怖い。服作りにおいて、縫い方はたくさんインターネット上にありますが、パターンの作り方は、ほとんど出てきません。

どうやってジャケットを作るんだ・・・。本当に、当時の私は途方にくれました。

インターネットで調べるのはあきらめ、ここでようやく文化服装学院通信で購入した教科書を見てみます。(この時点では通信教育をほとんど進めていないので、ジャケットなんて作ったことがない状態でした。)
すると、驚いたことに、たくさんの計算式と記号が目に飛び込んできました。

どうやらまずこの謎の計算式と記号たちを覚えなければ、作れないようだ・・・。焦りだけが私を襲いました。私は丸暗記が嫌いなのです。そして、やる気のない気持ちをさらになくしてしまいました。

検定を申し込んだけど、別にやめたっていい、そんな気持ちになりました。

試験の3週間前、とうとう決心をする

ジャケットを作ったことのない私が、3週間で試験に通るレベルまでできるのだろうか。

なぜもう少し早く教科書を見なかったのだろう。どうして3級から受けなかったのだろう(初めて受験するのに、欲が出てしまい、なぜか2級を申し込みました)。そんな後悔を覚えながらも、時間は待ってはくれません。

ですが、申し込んだという威力は強いものでした。高い受験料を払っていたことも決心をする手助けになりました。

そしてとうとう、一応経験だし、全然できなくてもいいんだから、受けてみようかと、立ち上がることにしたのです。人間こんなものなのですね。やっと私は受験をすることを決心します。

ただ、ひとつ問題がありました。

それは試験の3週間前だったということ!

とにかくやらなければ!

さて、ともかく、時間は戻ってこない。とにかくやらなければ!
以前教科書で見た平面製図では、計算式を丸覚えしなければいけない。そして、それを駆使しながら当日のトルソーサイズにあわせなければいけない。これを、3週間でできるのだろうか。

私は理系出身なので、メカニズムなどがわかれば頭にすんなり入ってくるのですが、平面製図で使う計算式は理屈で覚えられそうになかったので、私は悩みました。
丸覚えはしたくない。ちゃんとやりたい。(3週間前なのに・・・)
3週間しかないが、とにかく形だけでも作りたい!残るは、そう・・・立体裁断!

これが立体裁断を勉強することになったきっかけです。

独学というのは怖いものです。今なら絶対その方法で試験は受けないと思います。まさに井の中の蛙とは私のことだったのか。周りを知らないからこそできたこの決断。そう、立体裁断はとっても難しいのです!何も知らない当時の私は、手当たり次第に、書籍やYoutube動画を調べ始めます。

鬼の3週間が始まりました。

筆記試験での体験記はこちら→(体験記④会場を間違えるアクシデントから合格までの奇跡

PAGE TOP