⑬ピシッとアイロンのポイント3選

せっかくアイロンしたのに、時間が経つとまた少し、元に戻っているという経験はありませんか?
とくに綿100%の生地はアイロンがけをするのが億劫になってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
今回はピシッとかけるためのアイロンがけのポイント3つをご紹介いたします。

霧吹きしながらアイロンがけは、ほぼ意味がない

霧吹きしたすぐの状態は、水分が繊維まで入りきっておらず、生地の表面だけに水滴がついた状態です。そのまま表面の水滴をアイロンで蒸発させているだけなので、ビシッとした生地にはなりません。また最近では、柔軟剤を使用する家庭も多くなりました。柔軟剤は吸水性を阻害するため、なおさら繊維に水分は入らず、表面だけをアイロンがけする状態になります。

アイロン掛けした瞬間はうまく出来たようにみえますが、明日着るときはまたしわしわのシャツに戻っています。

① 霧吹きの代わりに「濡れタオル」

ガーゼなど(あまり毛がたたない生地がお勧めです)を水に濡らし、軽く絞った状態にします。

繊維の縦方向に沿って上からなぞるように濡らします。しっとりとした状態がベストです。

そして乾ききらないうちにアイロンをかけましょう。あまり広範囲に濡らしてしまうと、アイロンをするときに乾いてしまいますのでアイロンがけをする範囲ごとに行います。

② 半乾きでアイロンがけが一番早くてきれい

半乾きはもともとが繊維まで濡れた状態ですので、この状態のときにアイロンがけしてしまうのが一番ベストです。ですが、現代社会はそんな暇ではありませんので、あまり現実的な手段ではないかもしれません。

③ 大きなビニール袋に「服+霧吹き」をしてしばらく放置する

この方法は、とあるパターンナーの先生から教えていただきました。大きなビニール袋を用意して、袋の中で霧吹きを全体にしっかりかけます。そのまましばらく放置しておくと、霧吹きの水蒸気で服全体がしっとりとしてきます。(暖かいところに置いておくと、水分が蒸発しやすいのでお勧めです。)

しっとりとしてきたら袋から出して、アイロンがけをしましょう。

以上の3選の中から、自分のやりやすい方法でアイロンがけをしてみてください。

ちなみに、綿素材といえば、水分を保持する機能を持っていることはみなさんご存知だと思います。それは綿の断面図に空洞があるためですが、水分を保持するということは帯電を起こしにくいということでもあります。

冬服は、静電気が起きていやだわという方は多いと思いますが、綿素材は静電気が起きにくい素材としておススメですよ。合わせて下記ブログもおススメです。

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