④課題のデザイン決めに悩んだときの方法

通信教育の課題決めには、条件がいくつかあります。
まず大きなカテゴリ(ワンピースやパンツ、ジャケットなど)が決められます。
そして、襟付きやボタンあき、袖口カフスの有無、ポケットの形状、素材など、
これら条件を満たすように、課題のデザインを決めていきます。

この課題作品を決めるときに、頭の片隅をよぎるのが「点数」だと思います。とても人間的で、誰しも点数が高い方が嬉しいものです。
人に採点されるのはあまりいい気持ちではないかもしれません。ましてや通信教育は、返却されるまでどんな評価がなされるのか、不安な気持ちで待たなければなりませんからなおさらでしょう。
点数のことを考えてしまうと、教科書の例題のままやってみようかなとか、シンプルなデザインにするといいかなとか、そんなよこしまな思いが出てきます。
(この思い、私だけではないと思いたいですが。)

ここで、自身の技術向上のために通信教育を受けていることを思い出します。
私は結局のところ、自分の好きなデザインを優先し、なるべくまだ描いたことのないパターンを選びました。よこしまな思いは一時的なものです。

デザインを決めるときに私が意識したことを参考程度にご紹介します。こんな人もいるんだ思っていただけると嬉しいです。自分の好きなデザインが明確に決まっている場合ほどいいものはありません。

ワンピース課題はスカートなので、ボトムスの課題はパンツにしてみよう。
ブラウス課題ではセットインだったから、ワンピース課題ではラグランスリーブにしてみよう。
ジャケットでノッチトラペルだったので、コートでは立ち襟にしてみよう。
前回はフラップポケットだったから、今度は箱ポットにしよう。
などなど、なるべくやったことのないデザインを選び、製作することにしました。

ちなみに点数については、検索してみると、作品の点数は減点方式だとかいてありました。ですが、どういった基準で採点されるのかわかりませんが、私は思っていたよりも減点されていなかった、というのが感想です。
自分勝手に作図してしまったなぁと、反省しながら提出することもしばしばありました。
挑戦して描いたパターンについては、「ここはこんな風に描くこともできます。参考にしてみてください」といったように、先生方も一緒にパターンを考えてくださいます。
自身でデザインした服を尊重してくださるので安心して取り組んでください。

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